ハーレーのスポーツスターはダートレースで鍛えられた

ハーレーダビッドソンにはスポーツスターファミリーと呼ばれる車種が存在します。初代が登場したのは1957年なので50年以上の歴史を有するバイクです。このタイプのバイクが持つ大きな特徴は、ダートレースで勝つための技術が惜しみなく注がれているという点にあります。例えばカムシャフトは4本採用されており、2本ずつある吸気バルブと排気バルブの動きを1本ごとに制御します。より精密なエンジンの調整が可能です。

一般的なハーレーダビッドソンのバイクにはOHVと呼ばれるバルブ駆動システムが採用されていますが、基本的にカムシャフトの数は1本もしくは2本です。もともとOHVエンジンのカムシャフトは1本でした。しかしハーレーダビッドソンはOHVエンジンのカムシャフトを2本、4本と増やし独自に進化させます。またダートレースではエンジンに強い負荷がかかるため強度が必要です。スポーツスターファミリーはエンジンとミッションが一体的に形成されているため、強度があるだけでなく軽量化されています。

エンジンとミッションが別だと接続に使用する部品が必要なため重くなりますが、軽量化されることで優れた加速性能を発揮できます。

スポーツスターは極限の状況で勝利することを目的として生まれたバイクです。優れた加速性を有するだけでなくハーレーダビッドソンの他の車種よりも軽いため、街乗り目的でも使用しやすいというメリットがあります。

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